「保育園で赤ちゃんを預かってもらえるかな?」
「赤ちゃんの頃からの保育園は入りやすいって本当?」
「赤ちゃんを早期に保育園に預けることの良い点や気になる点は?」
働く母親や、出産後に仕事へ戻ろうと考えている母親にとって、保育園に赤ちゃんを預けられるかどうかは重要な問題です。
特に、保育園の席が足りない地域では、「1歳になると入園が難しいって言うし、赤ちゃんのうちに入れておいたほうがいいのかな。でも、こんな小さなうちから離れて大丈夫かな。自分がダメな母親なのではと心配になる」と考える人も少なくありません。
この件に関して、実際のところどうなのでしょうか?
ここでは、「赤ちゃんを保育園に預けることが可能か」にスポットを当て、実際の体験を基に保育園の現状についてお伝えします。
赤ちゃんを預ける際のメリットとデメリット、準備するべきこと、他人の反応など、私の経験をもとに詳しく述べていきます。これから赤ちゃんを保育園に預けようか迷っている方々にとって、ぜひ役立てていただければと思います。
保育園の入園可能時期
最も早く保育園に入ることができるのは、生後約2ヶ月、具体的には生後57日からです。
ただし、2ヶ月から入園を許可している保育園はすべてではありません。保育園によっては、生後3ヶ月から、あるいは4ヶ月、5ヶ月からといった様々な開始時期が設定されています。
一般的には、多数の保育園で生後6ヶ月からの入園が可能とされています。
0歳児クラスの対象年齢について
0歳児クラスは、その年の4月2日時点でまだ1歳に達していない子どもたちが入るクラスです。
例えば、4月3日に1歳の誕生日を迎える子も、0歳児クラスの対象となります。
このクラスは、文字通り0歳の赤ちゃんだけでなく、既に1歳になった子も含まれます。
「それでは、4月以前に生まれた子は入園できないのでは?」と心配されるかもしれませんが、心配無用です。
4月2日までに生まれていなかった、翌年に1歳を迎える子どもたちも0歳児クラスに入ることができます。
そして、これらの子どもは翌年も引き続き0歳児クラスにいます。
このため、一部の子は約2年間0歳児クラスで過ごすことになります。
これにより、3月時点で生後2カ月から1歳11カ月までの幅広い年齢の子どもたちが一緒のクラスになる可能性があります。
0歳児クラスには、1人の保育士につき子ども3人までという人数制限があります。
これは、0歳児のケアが他の年齢層に比べて手間がかかるためで、3歳以上のクラスでは1人の保育士が最大20人の子どもを担当することができます。
0歳児の担当に限りがあるため、保育園によっては受け入れ可能な0歳児の数に制限があります。
さらに、保育園によっては保育時間が8:30から16:30と限定されている場合もあります。延長保育が利用できない保育園もあるので、希望する保育園がある場合は事前に保育時間を確認しておくと良いでしょう。
0歳時の保育園申込みが有利な理由
0歳の間に保育園への申込みをすると、比較的入園しやすいという話を聞いたことがありますか?
これには実際に根拠があります。
主な理由は、多数の母親が育児休暇後に仕事復帰を目指す時期が子どもの1歳や2歳の時期に集中し、その結果、この年齢層で保育園の需要が急増するからです。
5月以降に入園を希望する場合、特に空きが見つかりにくくなる傾向があります。
都市部ではこの競争がさらに激しくなります。
ほとんどの保護者が、子どもが1歳になる頃に入園を考えるため、1歳までの申込みを待つと、空きがなくなる可能性が高くなります。
すでに兄弟が保育園に入っている場合は、一部の保育園では優先して予約を取ることができるかもしれませんが、この制度がない保育園もあるため、保育園選びは慎重に行う必要があります。初めての子どもの場合でも、0歳のうちに申し込むことが有利な選択となることが多いです。
0歳児を保育園に預けることの考え方
「赤ちゃんを早いうちから保育園に預けるのは少し心が痛む…」
「可能ならば、1歳になるまでは自分でしっかりと育て上げたい」
そう感じるのは自然なことです。
ただ、ここでは「赤ちゃんを保育園に預け始めるメリット」に焦点を当ててみます。
1歳で保育園生活が始まると、子供がスムーズに適応すると思いがちですが、それは案外過信かもしれません。
子供の性格にも左右されますが、急な環境の変化に戸惑い、保育園で上手く馴染めずに泣き続けることがあるかもしれません。家に帰ってからも、そのストレスを発散するかのように泣き続ける可能性もあります。
仕事から疲れて帰ってきた後、夕食の準備をする時間に子供を十分に慰めることができないと、心の重荷になります。
子供の泣き声が日々続くことは、精神的にも大きな負荷となります。
そのため、「0歳から保育園に預けることで、子供が保育園の環境や保育士に早期に慣れさせる」という選択肢も検討する価値があると思います。
育児に関する相談相手が見つかりにくい時もあります。そのような状況で早めに保育園に預けることにより、保育士とのコミュニケーションが取りやすくなり、より良いサポートを受けることができます。
育児が苦でない人や、育児支援をしてくれる人が身近にいる場合は問題ありませんが、育児の大変さを感じている場合は、早めに保育園を利用するという選択も考えてみると良いでしょう。
実の母親であっても、子供と24時間一緒にいるのは容易ではありません。保育園へ預けることで得られる自分だけの時間は、精神的なゆとりをもたらし、子供との関係にも良い影響を与えるでしょう。
0歳での保育園開始に関する注意点
0歳児を保育園に預け始める際、一番の心配事はその脆弱な免疫システムが原因で病気に罹りやすくなることでしょう。
これまで家庭の安全な環境で過ごしてきた赤ちゃんが、保育園という全く新しい場所に適応することは、病気をもたらすリスクを伴います。
しかし、ここで正直な意見を述べさせてもらうと、実際には2歳になるまでの子どもが保育園に通い始めると、どうしても何かしらの病気にかかるものです。
1歳で保育園に入園するか、0歳から入園するかに関わらず、保育園生活をスタートする子どもは病気にかかりやすいのです(これは私の個人的な経験に基づくものであり、すべての子どもに適用されるわけではありません)。
場合によっては、入園後わずか3日で風邪を引いたり、毎月最低でも1週間は病気のため休む必要があるなど、厳しい状況が続くこともあります。
また、周りの人々から「そんな小さい時から保育園に?」という目で見られたり、時には親戚から直接的な批判を受けることもあり得る懸念事項です。
それぞれの家庭にはそれぞれの事情があります。他人の意見に流されず、自分や家族にとって最善の選択を見極めることが重要です。ここで言う「家族」とは、子どものみならず、配偶者や他の兄弟姉妹も含まれます。
0歳児の保育園入園に向けた準備品一覧
保育園への入園にあたり、必要となるアイテムは保育園ごとに異なりますので、具体的な必需品リストは入園予定の保育園に直接確認することが大切です。一般的に準備が必要とされるものは以下の通りです。
– 哺乳瓶
– 粉ミルクや母乳
– オムツ
– お尻拭き
– 汚れた衣類や使用済みオムツを入れるためのビニール袋
– タオル
– お昼寝用のバスタオル
– 予備の衣類(下着や外着など2~3セット)
– よだれかけ
– 子供がコップ飲みを始める際のコップ
持ち物すべてに名前を記入する必要があり、オムツに関しても1枚ごとに名前を書くか、スタンプを押すことが求められます。
入園前に準備しておくべきこと
さらに、以下の準備を入園前にしておくとスムーズです。
– ファミリサポートサービスの利用登録
– 受けることのできる予防接種を受けておく
– 哺乳瓶への慣れさせ、必要であれば卒乳
– 可能であれば慣らし保育の期間を長く設定する
保育園生活を始めると子供が病気になりやすいため、緊急時にサポートを受けられるファミリサポートや病児保育施設への事前登録がおすすめです。
また、忙しくなる仕事のスケジュールの前に、可能な限り予防接種を完了させておくことが望ましいです。
もし母乳のみを飲んでいる場合は、哺乳瓶への移行を促すか、この機会に卒乳を考えるのも一つの手です。慣らし保育が利用できるなら、子どもが保育園に慣れるための時間を十分にとり、病気になりやすい時期を在宅で過ごせるよう長めに設定することを推奨します。
まとめ
子育ての難しさについて、皆さんも実感されていることでしょう。
全国の保護者の皆様が、日々の育児と職業生活をどうバランスさせていくか、その努力には本当に敬意を表します。
1歳になる前の幼いお子様を保育園に預けることは、時に心苦しく感じるかもしれません。
でも、その選択はご家庭の生活を支えるために必要なものです。無用な心配をすることはありません。
日中の時間が一緒に過ごせなくても、夜の時間を大切にして、親子の絆を深めることができます。多忙を極める日々の中で、常にそうできるわけではないかもしれませんが、子どもたちには親の愛情はしっかり伝わっているものです。
お子様をいつ保育園に預けるかについては、それぞれの家庭にとって最適な選択をされることを願っています。