2歳になると子供たちは自立心を芽生えさせ、時にはベビーカーの使用を渋ることがあります。これは、自我が芽生えるこの時期によく見られる行動です。
ベビーカーを嫌がる幼児の理由はさまざまです。
主な理由としては、以下のものがあります:
・ベルトによって縛られる感覚
・自由に動き回りたいときに制限されること
・単にベビーカーに座っているだけでは面白くない
・親に抱かれたいという願望
これらの理由を理解し、大人が工夫を凝らすことで、子供たちがベビーカーを快適に使うように促しましょう。
子供がベビーカーを好むようにするための工夫:
・ベビーカー用のステップ
・おもちゃが付いたハンドル
・教育的な要素を含むビジーバッグ
・シールが貼れる本
・おやつや飲み物
・スマートフォンの動画
さらに、ショッピングの際にベビーカーを効果的に使うためのスケジュールの提案もこの記事ではご紹介します。
子どもがベビーカーを好まない理由
ベビーカーのベルトによる固定感の不快さ
2歳の子どもがベビーカーを好まない理由の一つに、座席をベルトで固定することへの不快感が挙げられます。ベルトが子どもにとって快適に装着されているか確認することが重要です。
自由を求める子どもの心理
子どもが2歳になると、自分の意思を積極的に表現するようになります。彼らは自由に動きたいという願望を持ち、それが制限されると不満を感じることがあります。一人歩きは子どもの体力向上に役立つ一方で、安全面のリスクも伴います。そのため、大人が安全を確保しながら、子どもに自由に動ける時間を適度に与えることが大切です。
ベビーカーでの退屈を防ぐ工夫
ベビーカーで静かに座っているだけでは、2歳の子どもは退屈しやすく不満を感じることがあります。ベビーカーに取り付けられるおもちゃや好きな食べ物、家族や兄弟との楽しい時間を共有することは、ベビーカーの使用をより楽しいものにするための良い方法です。
子どもの「抱っこ」要求への対処法
ベビーカーを使う時、子どもが「抱っこ!」と頑なに拒否することがあります。特に2歳頃の子どもは、自分の意志を強く表現する傾向があります。
2歳の子どもは自己主張が盛んで、イヤイヤ期と呼ばれる時期に入ることが多いです。こうした子どもの感情を理解し、受け止めることが大切です。
大人が子どもに対して優しく説明することで、子どもが納得する場合もあります。
親からの声掛けの例としては以下があります:
– 「もう少し歩いてみよう。その後でベビーカーに乗るね。」
– 「今日は荷物が多いから、ベビーカーに乗ってくれると嬉しいな。」
– 「ベビーカーに乗って、ママを手伝ってくれたらいいね。」
いつも通りに効果があるとは限りませんが、子どもが気分を良くするために声掛けを試してみるのは良い方法です。
2歳の子どもがベビーカーを拒否し、歩かない場合の対処法
2歳の時期には、子どもがベビーカーに乗ることや歩くことを嫌がることがよくあります。そんな時、どう対応すればよいでしょうか?
この年齢の子どもは、体力が増してきているものの、まだ親に甘えたいという気持ちが強いです。
ベビーカーに乗りたがらず、歩かない2歳の子には、抱っこで対応することが一つの方法です。抱っこによって、子どもは安心感を得られ、満足感を得ることができます。ただし、2歳児の平均体重は約9.3〜16.0kgとあり、個人差も考慮する必要があります。
ベビーカーを使わず、歩かない2歳児を抱っこして移動する際は、親の体力が相当必要とされます。
荷物が多い時、妊娠している時、他の小さな子どもがいる場合など、抱っこが困難な状況もあります。
他の大人が近くにいる場合、抱っこを交代できますが、一人でいるときは特に大変です。
抱っこ紐を使用すると、体の負担が軽減されますが、ヒップシートを用いると、抱っこ紐よりも着脱が容易になります。
2歳児がベビーカーを楽しむための6つの工夫
2歳になると、子どもの自我が成長し、ベビーカーに乗ることを嫌がるようになることがあります。そのため、子どもがベビーカーに快適に乗るための工夫が求められます。
2歳の子どもが楽しむことと言えば、「面白い活動」や「抱っこ以上に魅力的なこと」です。子どもの興味を引き、ベビーカーでの時間を楽しいものに変えるためのアイデアを紹介します。
ベビーカーボード
ベビーカーボードは、ベビーカーの背面に取り付け、子供が立って乗ることができる便利なアクセサリーです。
兄弟がいるご家庭に特におすすめですが、座席付きのモデルも存在し、子供たちにとって新しい楽しみを提供します。
ベビーカーボード選びのポイント
耐重量や現在使用しているベビーカーへの適合性、取り付けた状態でのベビーカーの折り畳みが可能かどうかを確認することが重要です。
ベビーカーハンドル
市場には、様々なキャラクターや音楽が楽しめるベビーカーハンドルが豊富にあります。
これらのハンドルを利用すると、子どもが「右に曲がろう!」などの声掛けに反応して、ベビーカーに乗っている間、まるで自分が運転しているかのように楽しむことができます。
取り外し可能なタイプであれば、ベビーカーだけでなく、家の中でも子どもが遊ぶことができ、さらに便利です。
ビジーバッグ
様々なボタン、バックル、ジッパー、パズルなど、様々なアクティビティを楽しめるビジーバッグは、子どもの知的な好奇心を引き出すのに最適です。
手を動かして遊ぶタイプのおもちゃが多いため、2歳の子どももベビーカーの中で集中して遊ぶことができます。
このバッグは折り畳むことができ、持ち手が付いているので、持ち運びも楽々です。
シールブック
2歳の子どもたちに大人気のシール遊びができるブックは、手頃な価格で100円ショップなどで簡単に手に入れることができます。
小さなサイズで持ち運びがしやすく、繰り返し貼ったり剥がしたりすることができるタイプは、外出時に最適です。
また、シールブックに穴を開けて紐を通してベビーカーに取り付ければ、落とす心配もなく、子どもが安心して遊べます。
おやつとドリンク
2歳の子どもがベビーカーに乗るのを嫌がる場合、お気に入りのスナックや飲み物を用いて子どもの気を紛らわせるのが有効です。
スマートフォンによる動画視聴
2歳の子どもがベビーカーでの移動を嫌がる際には、スマートフォンで動画を見せることが有効な手段の一つです。
スマートフォンを用いた子守への批判的な見方も存在しますが、外出時に限り、他人への配慮を持ちつつ短時間の使用は適切だと思われます。
スマートフォンスタンドやホルダーを携帯すると、これが便利に活用できます。スタンドにはクリップ式やストラップ式など、様々なタイプが存在します。
2歳児を連れたショッピング時のスケジュール
ショッピングモールや大型店でのウィンドウショッピングは魅力的ですが、2歳の子どもがベビーカーに乗りたがらず歩きたがると、予定が狂いがちです。
そんな時に役立つ、2歳児をベビーカーに乗せつつ楽しくショッピングするためのスケジュールをご提案します。
おすすめの流れは以下のようになります
– まず、公園や遊び場で子どもをたっぷり遊ばせて体力を消耗させます。
– 昼食時には食事で一度遊びをストップさせます。
– 食事の後、疲れた子どもをベビーカーやショッピングカートで昼寝させます。
– 夏場の昼寝は子どもの体温が上がるため、保冷シートを活用すると快適です。
– 子どもの昼寝中の1〜2時間が親のショッピングのチャンス。この時間には子どもがベビーカーに乗りやすい工夫を施します。
この計画により、子どもも親もショッピングを楽しむことができるWin-Winの状態を実現できます。
まとめ
2歳の子どもがベビーカーを使いたがらない理由として、ベルトによる固定の不快感や、自由に動きたいという欲求があります。また、ベビーカーの座り心地が面白くない、抱っこをしたいという気持ちも、乗りたがらない一因です。
2歳児がベビーカーに乗りたがらない場合や歩きたがらない場合の対策として、抱っこが効果的です。ベビーカーを使う際の工夫としては、ベビーカーステップ、おもちゃ、おやつや飲み物、スマートフォンでの動画視聴などが役立ちます。
2歳頃はイヤイヤ期が本格化する時期であり、これは子どもの成長の一部です。
この記事で紹介した工夫やアイデアが、2歳児がベビーカーに乗るきっかけになればと思います。